【HSP体験談】海外企業と契約中のフリーランス広報の実務とストレスを感じるポイントを公開
海外企業と契約中のフリーランス広報の実務とストレスを感じるポイントを公開
フリーランス広報の実務とストレス
HSPのSemaphoです。
私はこのブログで何度か自己紹介しているように、現在フリーランス広報として海外のスタートアップと契約しています。契約は毎月更新しており、20212月で3年目を迎えます。
フリーランス広報になった経緯については先日の記事で紹介しましたので、ご覧頂ければ幸いです。
本稿では、フリーランス広報という仕事に興味のあるHSPの方向けに、私の日々の仕事内容について公開できる範囲でお伝えします。
最初に述べておくと、私はフリーライター時代に国内のクライアントとのコミュニケーションや働き方のギャップなどがあり、辛くなってしまいました。
そのため、広報という仕事では海外のクライアントを選択しましたが、日本にも広報専門のエージェント会社があります。
そのため、本稿の実務紹介を読み、フリーランス広報を目指したいと思われた方は、そうしたエージェントの情報をチェックすることもおすすめします。
フリーランス広報の業務は多岐にわたる!筆者は翻訳業務も兼任
私の契約先はスウェーデンのゲーム開発スタジオです。
そこで開発されたゲームはストアにリリースされ、日本からもプレイできます。
過去にそのスタジオの中心人物は大ヒットタイトルを生み出しており、日本にも多くのファンがいらっしゃいます。
私の主な仕事は日本国内のメディア向けのプレスリリース・ニュースリリースのローカライズと配信です。
それらが、メディアに掲載されることで多くのゲーマーに情報が届き、ファンの方にも開発状況をお伝えできるのです。
また、不具合報告やフィードバックの窓口を作り、ファンの方々の投稿を英語に翻訳して、開発スタジオまで送り届けるというサポート業務も行っています。
これに加え、私はさまざまな仕事を提案し、自ら請け負っています。
例えば、その開発スタジオの日本語版SNSアカウントを運営し、ファンの方々に開発フェーズを知らせたり、追加要素を発表するといった、ライブ感のある情報提供をしています。
また、YouTubeで公開する動画の翻訳や日本のメディアからの取材対応なども私の仕事です。
業務は多岐に渡りますが、広報の業務は全て、開発元とお客さまとの関係を良好に保つことにあります。
つまり、私が失礼なことをすれば、開発スタジオは損をします。
しかし、逆に私の仕事が上手くいったときの喜びは言葉で表現するのが勿体ないほど良いものです。
私はクライアントの会社のスタッフではないため、プロジェクトを左右するほどの機密情報にはアクセスできません。
そのため、日本の企業の広報担当者の方の場合、そうした情報に触れることもあるでしょう。
そのほか、業種によって業務は変わることもあると思われます。
しかし、上述の通り、広報にとって重要なのは世の中と企業の関係を良好に保つことです。
ちなみに、これらは所謂、外部広報としての役割です。
近年、生産性向上やコンプライアンスの問題から、内部広報の重要性も高まっています。
内部広報については、私の業務に含まれていませんが、面白い情報もあるため、次回以降の記事で紹介させて頂きます。
フリーランス広報のストレスが溜まるポイント
フリーランス広報の業務でストレスが最も溜まるのは、荒らし目的のお客さまへの対応です。
ご想像の通り、どんな業界にも、一定数そういった困ったお客さまがいらっしゃいます。そうした方々への対応はストレスが溜まりますし、疲れてしまいます。
近年、ユーザーの企業への嫌がらせが、警察も動く事件になることもあるほどです。
また、忙しい時期が定期的にあるため、一人で日本の市場全てをカバーするのは疲れてしまいます。
もちろん、そこで結果を残せると圧倒的な喜びがあります。
小さなストレスで言えば、言語の違いによる確認作業の多さです。
私はミスが発生しないようにクライアントと何度も簡単な英語に翻訳して、確認するため、どうしても連絡回数が増えてしまいます。
フリーランス広報は責任重大
私は慣れてしまいましたが、広報担当者の責任は重いです。
しかし、お金をもらっているので、ある程度のプレッシャーは避けられないでしょう。
責任ある仕事で結果を出す喜びは、何にも代えがたいものがあります。私はそうしたプレッシャーがかかる場面と、働きやすい環境がセットになっていれば、現状のストレスは大きな問題ではないと気付くことができました。
もし、フリーランス広報の仕事に興味があるけれど、仕事内容や環境に対する恐怖がある方は、どんな働き方や環境であれば、自分が楽なのかということをまず言語化してみると良いでしょう。
行き当たりばったりの仕事ではなく、自分が責任をもって、自分のために働きやすい環境を整えてあげなければ、基本的に誰も手を差し伸べてくれません。
それを悲観せずに、伸びしろと捉えることができれば、やるべきことが分かってくるでしょう。
本稿がHSPの方の参考になれば幸いです。